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801魂の修行中。
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あーやばいーどうして飲み屋でこんなおっさんに絡まれたてるんだろ俺…いやいや確かに俺ドア勢いよく開けましたけどそんな転ぶこと無いじゃないあなたこそ酔ってたんだからそこは無礼講っていうか許してほしいところなんですけど。おっさんだと思ってたけどこの人実は俺と大して年齢差無いのかなそれも嫌な感じだな。勝手に転んでクリーニング代どうとか転んだ時手をついたとか、もう面倒くさくて謝って行こうと思ったらなんか俺の尻触ったんですけど何この展開あれ?おじさんそんなどっかで見たことあるような会社の社章を背広の胸元に付けたままそんなことしていいの後悔するのはどうしたってあなただと思いますよと言ったんだけど全然聞こえてないっぽい。あー打ち上げって始まるの遅いから、既に店には酔っ払いがたくさんいるわけで。もう少し遅かったら俺だって飲んで騒いでおじさんごめんね★とか言っちゃって尻くらいもませてやったかもしれないけど…って何この思想!なかちゃんとか助けに来ないかなーあーダメかもあの人お金払うタイプだないやいやかっこよくぶっ飛ばしてくれるかな…あーいきなり殴りつけたりしたらバンドをやっている以上あってはいけないし。じゃあ竜ちゃんも意外といきなり殴っちゃうタイプだからダメだな。さっきまで隣でリーダートークしてたんだからそろそろ戻ってくるのが遅いおかしいなってミヤ君来ないかな。あ、ミヤ君も元ヤンらしいからダメだ。…あーもう面倒くさいから店員さん呼ぼうとドアを開けようとしたらおじさんが腕を掴んできた。俺人生長いからオカマさんにピンヒールで踏まれたり稀有な人生経験はそれなりに持っているつもりだけど、酒臭い普通に見えるサラリーマンにここまで迫られたことが今まであるだろうか。
ここでどこかからすっとんでくる正義のヒーローはいないものかしら。ていうかもう三十代も終わろうとしているのに、こんな面白い展開になっている俺って何。と、そこにドアが開いた。やった!誰だとしても助かった!!!

「正さん、何してるんスか?」

意外な展開!逹瑯君どうにかして!!!



身長もでっかいし、髪型も服装もちょっと怖いから、おじさんはすぐに逃げていきました。ありがとーと思わず抱きついたら、竜ちゃんとミヤくんがちょうどトイレに入ってきてなんだか空気が微妙でした。
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「俺、最近めっきりこれフェチなんだよね」
何を取り出すかと思ったら、この突拍子も無い人はカバンから実家にあったものよりは一回り小さな木彫りの熊を取り出した。…え、あ、は?どういうこと?北海道フェチとかそういうこと?それとも熊?ギャハハ明変な顔!と冗談と笑い飛ばしてくれるのを期待したが、俺に向けてくれればいいようなうっとりした表情を、その、木彫りの熊に向けて背を撫でた。その表情と相反するようないかつい顔で荒々しく彫られた熊は、撫でられてもうんともすんとも言わない当たり前だけど。いやいやなんかおかしくねえ?今日エイプリルフールでもなんでもないよね。俺なんか悪いこととか言った?それとも正君が悪いものでも食べた?でも昨日のお昼ごはんから今までずっと同じようなものを食べているけど俺そんな鮭銜えてる熊を愛でるような気持ちにはならないよ。
「明の実家に遊びに行ったじゃん?」
その時に明の実家でこれ見て感動したんだよね、と言われる。どうしてその時その場所でそれを言わないのか。この前のツアー北海道ライブの時にオフを一緒に入れてもらって実家に行った。阿寒湖観光して、死んでしまったと嘆くまりもを一緒に買って(あれ元々生きてないよとはとても言えなかった)、正を実家に泊めるのは家族が面倒くさいので阿寒湖の近くのホテルに泊まった。あ、あまりに当たり前だったから気づかなかったけど、あの木彫り熊ホテルにはさらに大きいものがあったような気がする。
ていうか正直なぜかどこのお宅にも普通に存在するあの木彫りの熊は今更ながら一体何なんだろう。

「ちなみにこれの発祥は2説あってね…」
待って待ってその話長そうなんだけど本当にどうして!?わかんねええええ!やめて豆版もあるんだよなんて3センチくらいの小さいもの出すのも、なんでさっきまで部屋でちょっといい雰囲気だったのにいきなりそういうの出すのも、ていうかそもそもそれどこで買ったの通販!?

そんなもののフェチになるくらいなら、どうぞ俺フェチになってくださいお願いします。あ、ひとんち置いていくな!
スッともしも俺がいなくなったら、みんな気付いてくれるのかなぁ。都会の孤独死なんてことにはなりはしないだろうか。もともとフラフラしてると言われるからひょっとしたら気をきかせた正くんあたりが「京都あたりに旅行かもよ」なんて言ってくれて、見つからないままバンドも活動。「インドあたりに旅行かもよ」ボーカルいないから、代わりに正くん好みの不思議ちゃん女の子ボーカルとか入れちゃって売れちゃって…。なんか思考が暗いなあライブしたいライブしたい。あの瞬間、俺は存在してる気がするんだ。

「あれ、竜ちゃんなんか疲れてない??」

あぁこの人も、俺を存在させてくれる。
「キネマ倶楽部!?」
それってライブハウス?と大きな声でヘッドフォンを外しながら言う渕に違うよなんかなかちゃんと竜ちゃん二人のクラブ活動みたいな…といったら余計変な顔をさせてしまった。映画を見ようの会みたいのを2人でやってるんだよそれを久しぶりに今日やるんだって、と一応フルコースでフォローを入れる。優しい俺。最近話題の洋画でボロ泣きコースらしいけどと言っててあの二人を想像して笑ってしまった。
そういうの好きなの正君と竜太朗君だと思ってた、とはごもっとも。でも竜ちゃんと一緒だと意外と部屋でビデオって方が多いかも俺は。家近いし気軽に行けるし。この前も渕がブログで書いてたやつ見たよって言ったら、ああ韓流でしょって言われた。それじゃないし。映画の話なんかしてたら、映画見たくなっちゃって今日からやるコメディ邦画のオフィシャルホームページを検索していたら、夜遅い時間でもオールナイト上映している映画館があった。「あ、これ俺見たかったやつ!」と君が言うから、今日は映画記念日にすることにしました。

今日の仕事はこれでおわり!

「ミヤ君、お疲れ~」
「お疲れッス…て、正さん!?来てたんですか!?ご無沙汰してます」
「うんー、えんてもう4なんだね、俺たちが呼んでもらったのいつ?」
「あれはもう1とか2じゃないすか」
「ねえねえミヤ君あれどこだっけあれあれ」
「うるせえさとち後にして」
「かなり前だよね。今日久しぶりにムック見たら大迫力で感動したよー」
「マジですか!ありがとうございます。」
「たつぅいい加減にしてようざいうざいうざーい!」
「てめえがうざいんだよキノコ」
「もうキノコじゃありませんーっていてぇ!」
「てめえらうざいんだよ!」
「ミヤ君ひどい!」
「いやいやうちも酷いもんだよドタバタと」
「ホントですか?そうは見えないっすよ」
「見えないだけで楽屋は汚いし騒がしいし…同じ同じ」
「今日はどうしたんですか?」
「あー久しぶりに大槻さんに飯でもって誘われて来たんだよね」
「あ打上げとは別で?」
「どうするんだろ、大槻さんが打上げ出るなら混ぜてもらうかな」
「あー、大槻さん打ち上げ不参加って言ってたのは正さんか…」
「そう言ってた?」
「言ってました」
「俺打ち上げと一緒でもいいんだけど。大槻さんにも悪いし」
「そうしてくださいぜひ!色々話したいし聞いて欲しいんですよー」
「え、愚痴?笑」
「そりゃそうッスよ!こいつらの愚痴を!!!」
「ミヤ君ひどいっ!」
「うるせー早く楽屋出る準備しろバカども!さとちケツ出すな」
「あはは仲良しだねームックは」
「プラだって仲良しじゃないですか」
「まあねーって言ってるそばから呑んでるバカたちから変な写真送られてきた」
「呼んだらどうですか皆さん」
「えーいいようるさいし」
「酷い!」
「今日はミヤ君も入れてリーダー大会しよう」
「え、嬉しい!じゃあ一緒に大槻さんとこ行きましょうよ」
「うん行こう行こう。大槻さーん」

「…ミヤくん、ずいぶん態度ちがくねえ!?」
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