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「ねえ、用務員さん、名前ナカヤマさんっていうの…?」
その少年はゆっくりとこちらに近付いてきた。黒い少し長めの髪の毛をピンで留めていた。近頃は男だってのにピンかよ、と少年を見るが見たこと無い顔だった。新入生かと、道でも迷ったのかと話しかけながら、作業していた用務員室裏の灯油がおいてある小屋から出ようとした。出入り口に立っていた彼は後ろ手に、引き戸を閉めた。 「…なにすんの」 「だって用務員さん、かわいいんだもん」 言われたことも無い台詞を心で反芻し、髪の毛といい、おかしい世の中だと喉で笑った。 「そういうのはクラスの女の子にでも言ってやんなさいよ」 ドアの前の彼をどかそうと、肩に手を置いた瞬間、地面がひっくり返った。 「そういうのは、こうされても言えるの?」 「っていう夢を見たんだよ!」なかちゃんが襲われてその後はなんていうかぼんやり覚えてないんだけどまさか俺たちみたいな平凡なロックバンドが学校でまで一緒だったらこうなっちゃうのかなていうかそうなっちゃうのはまずいよね2人とも男の子なのに竜ちゃんもなかちゃんも!しかし全員学生だったらまだわかりやすい夢だったのに、なかちゃん用務員て似合いすぎだし笑えるし…て、渕どうしてそんな変な顔してんの? 「正君、さっきの科学の授業、寝てたと思ったらそんな夢見てたの?」 PR |
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