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801魂の修行中。
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「明、今年の誕生日…」

年始早々ツアー中ふと思い出し、移動の新幹線が隣席だったのでそう声をかけると
あからさまに気まずい顔をした。
ちょうど日程にはライブがなかったはずで、何かあったかと言葉途中で考えると
思いついて、こっちまで気まずくなった。
前日ならまだしも、誕生日翌日にライブじゃあご飯食べに行っても中途半端だし
その後だって何をするでもなく解散なのは目に見えていた。

「ごめんやっぱいいや」
話途中で申し訳なく思ったが、それがお互いのためで
本職に影響を出さずにやっている彼の活動に口を挟みたくはなかった。
ちょっとだけ気まずくなった新幹線は、席が埋まっている割には驚く程静かで
授業中かと皮肉が出そうだった。
トイレにでも逃げようと、通路側だったのをいいことにテーブルを上げて
席を立とうとすると、肘掛にあった腕を取られた。

「ただしくん、

 ライブ来てよ」

耳元で小さく言われたって揺るがないよ俺は。
別に非難してるわけじゃないけどイヤだよ、そこは俺が入るところじゃないのは分かってるもん。

「打上げ出てよ」

だからやだってば。そんな指を絡められたって。


「その後2人だけで祝って」

小さく囁いていた口が耳に押し付けられて、
思わずそこだけ頷いてしまった。
どうせならケーキでも焼いて待ってるよと言ったら、
丁重にお断りされましたなんで!

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